焦げた?
大学院を出て、いわゆるポスドクで働き始めた記念に買って、今でも毎日同じ腕時計を愛用しているやっしです。
一度だけメーカーで純正の修理を受けた以外、順調に働いています。
腕に着けるものですから、皮脂汚れや、排気ガスのすすなどが混ざり合って、汚れていくものです。
たまには洗わないと愛用品とはいえませんね。
皆さん、どのようにして、腕時計の金属バンドを洗いますか?
使い古しの歯ブラシでこすり洗い、といった手がありますかね。
ではブラシの届かないところはどうします?
たとえば、めがね屋の店頭にある、超音波洗浄機で、という手を考えてみたこともありました。
しかし、機械仕掛けの本体に強烈な振動を加えるというのは危険ではなかろうかと。
思案しているところにひらめいたのは、
『物理がだめなら化学』
という手法です。
皮脂汚れは有機物だし、煤だって炭素の単体だから、強力な酸化剤を仕掛けてやれば、二酸化炭素と水蒸気だ。
ということで、登場するのが過炭酸ナトリウムの粉末です。
オーガニックの食品を取り扱っているお店の、洗剤コーナーにあります。
化学反応は高温のほうが、ということで、腕時計に振りかけた過炭酸ナトリウムにお湯をかけてやりました。
猛烈に発泡が始まり、それだけで、黒い汚れが浮き上がる。
してやったりと、ほくそ笑む、その瞬間、泡出すぎてあふれました。
ちょっと失敗。
そういうこともあって、科学は進歩する。
ま、あとで拭き掃除したら、流し台もきれいになったので結果オーライということで。
温度が下がった頃合を見て腕時計を回収、すすぎ洗いをしまして、その日は就寝しました。
翌朝、出かけるときに、気づきました。
チタンはそもそも表面に緻密な酸化皮膜を形成して酸化剤とも反応しにくいはずですが、酸化力が強すぎたのでしょうか。
それとも、有機物が完全には酸化されずに、茶渋のようにこびりついただけなのか。
とりあえず、ナイロンブラシで削ってみます。
手作業ではなく、電動ルーターの投入です。
また、新しい工具が増えちゃいました。
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